昔、「赤城山神」と「日光男体山神」が国争いの戦いをし、負傷した「赤城山神」は赤城山の麓まで逃げてきましたが、目と鼻の先には、敵の軍勢が追いかけてきています。やけになった赤城山神は自身に刺さっていた矢を抜くと、おもいっきり地面に刺しました。すると不思議な事に、そこから湯が湧き出てくるではありませんか。そこで矢傷を湯に浸してみると、これまた不思議、見る見るうちに傷が治ってしまいました。勢いづいた赤城山のヘビの神は、見事に日光男体山の神を追い返しました。
よって今では追い返したと言われる場所、の吹き割りの滝がある地区を『追貝』と呼んでいます。
そして月日が流れ、若かった赤城山神も、年老いていき、
いつしか『追神』の名が『老神』となったそうです。 |